【東南アジア大学生インターン体験記】AIをビジネスに(Vol.3)
シンガポールを中心とした東南アジアへの事業成長を目論むクライアントから今年はよく会話の中で聞かれる当社で取り組みをした東南アジアでのインターンシップ(2023年12月~2024年4月)はどうだったというトピックを4回にわけて皆さんにシェアできればと思います。一般配信では書けなかったことやその後どうなったかなどもしっかり綴り、皆さんのインターンシップの活用へお役に立てればと思います。

シンガポールを中心とした東南アジアへの事業成長を目論むクライアントから今年はよく会話の中で聞かれる当社で取り組みをした東南アジアでのインターンシップ(2023年12月~2024年4月)はどうだったというトピックを4回にわけて皆さんにシェアできればと思います。一般配信では書けなかったことやその後どうなったかなどもしっかり綴り、皆さんのインターンシップの活用へお役に立てればと思います。
Vol.1 の全記事はこちらから
Vol.2 の全記事はこちらから
前回(Vol.2)は不安にかられながらLinked In で学生インターンシップの募集をかけるところで終わりました。
シンガポールで76名、ベトナムで63名の応募!?
ほっとしました。
当然、無給ではなく以前筆者の息子に出したように「何をクリアしたら$OOO」という段階的な報酬体系です。それでも、特にコンサバなシンガポールの大学生からの応募は来ないのではと懐疑的な募集スタートでした。シンガポール側は2回に分けて募集。どんどん来るではないですか!?採用3名に対して初回は39名、2回目は37名と計76名の応募があり、即日からあわてて面接をしていました。
ベトナム側も計63名の応募があり、大学生の反応はとてもよい結果となりました。
ここで何を期待して始めたのか?を改めてお話すると、筆者が当社の従業員、外部のパートナー、JV先のパートナーには、やはり海外で活躍するからには「一定のリスクテイク」ができる人間と一緒に仕事をしたいという気持ちがあります。成功や失敗はやってみなければわからないという信念に基づいて事業を行ってきましたが、その考えは学生と一緒に何かを始める場合も全く変わらず、そういう人間と今後も人間関係を築いていきたいと切に願っているから、ある意味「応募が来なかったらどうしよう」と考えながら実行に至ったのだと思います。
[シンガポール1回目募集の結果: LinkedIn 画面]

面接時の学生からのコメント抜粋
面接も「ハングリー精神」を持つ人間との出会い。真剣ですが、こんなに楽しい面接はありません。当初は3名1チームで合計2チーム制を予定していましたが、3チーム制(合計9名)でスタートすることにしました。
“現在、NUS在学中でコンピュータサイエンスを専攻しています。但し、アルバイトではIKEAで働いていて専攻や将来のキャリアのためになるインターンを探していました。”
“今、大学で言語学を専攻していますが、今後の就職を考えるとどの職種に進めばよいか迷っている時にこのインターンを見て応募しました。 “
“AIのインターンは見かけますが、Machine Learningのバックボーンになる人間による単純なTeaching作業が多く、とてもAI系のプロジェクトとは言えないので、このプロジェクトが特徴的でした。”
“とにかく今AIに触れないといけないという不安にかられて応募しました。 “
“LinkedInの募集広告を最初に見た時、人集めのSCAM(詐欺)だと思った。” (←これは実際に選ばれたベトナム人学生からの率直なコメントです。)
経営者と学生が「不安感」と「興奮」を共有できるトピックというのは中々ないですね。
結局、スタッフは自分でDONDON DONKI(シンガポールのドン・キホーテ)に日本のお菓子を買いにいき、自分で袋詰めをする結果となりました。
AI Project インターンシップ始動!
こうして2023年12月1日にAI Project インターンシップは開始されます。2023年12月から2024年4月の5ヶ月間の間、毎月1回ミッションが与えられ、各チーム(シンガポール2チーム、ベトナム1チーム)で月末に最終プレゼンを行い、Winnerを決める形です。
Winnerの選考は筆者を含め、皆大学生の子供がいる経営者を揃えてのプレゼンとなるため学生に対しての「父親」という別視点もあわせ持ちながらの「学生から学ぶ」という姿勢をもった人間でスタートです。
ミッションのお題についてはビジネスニーズから出される【今、AIで解決したいこと】をフリースタイルに集めたものばかりで、ここでもドラえもん精神(こんなことできたらいいな=I wish I could)でミッションが与えられることになります。
Mission 1: EASY TO FORGET THESE DAYS

このミッションは、45歳~60歳のビジネスパーソンを対象にした「情報過多」時代をAIで如何に解決するかというミッションです。印象的な「I wish I could」Statement を日本語訳すると Consolidate all communication channels into one so I only need to look at one place to start my morning. (多くのコミュニケーションツール(アプリも含め)をチェックするはもう疲れた。朝に、チェックするべきものだけを見ればいいだけにしたい。)
AI with similar priority setting as mine can filter & create “To do” for next day while I am sleeping?(私が寝ている間にAIが優先度をつけて、やるべきことだけを抽出できたらいいのに。)Choose what to remember and forget(覚える必要のあることと忘れても良いことを自動で取捨選択してくれたらいいのに。)
Unlimited memory and instant extract by time/date/visuals(無制限の記憶力、その記憶を日時や画像で瞬時に情報抽出できたらいいのに。)
ほとんどSci-Fiの世界に入っていますが、ミッションは実際に悩みをかかえるビジネス(個人・法人)からのフリースタイルのため、Feasibility(実現可能性)も含めたプレゼンを各チームで競い合います。そのため、各学生チームは以下の流れを何度も繰り返して1ヶ月間で仕上げることに。
- ビジネス課題の理解
- 解決策の発案→技術的な制限の検証
- デモAIの開発→プレゼン
主催者側の大変さ
2023年12月は当社としては、AIプロジェクトインターン(9名の学生)をリモートで運営する初めての試みであったため、前述のビジネス課題の理解をできるだけわかり易く学生に説明する工夫や時間、各チームがデモ開発を行うリソースやツール確保など様々な緊急対応をしながら乗り切った感があります。筆者も何度もベトナムに足を運び対応したのを覚えています。
また、当然感受性の高い学生の集まりであるため、各チーム発足後のチームワークはまだない段階でのミッションスタートになるため、当社でアサインしたシンガポールチームとベトナムチームのメンター役は大変苦労しました。皆さんも同様のインターンシップを企画される場合は、一度当社にご相談ください。苦労話のシェアは可能です。
Mission 1: Final プレゼン!
一言で、素晴らしかったです。最近の学生は凄い!が正直な印象でした。
2023年12月29日にリモート形式(Zoom)で実施しました。各チームとも新しい学生らしい視点で問題を解決して、チームの熟練度合や解決方法の技術的制限などを感じながら将来像までを提案する戦い。(そうです、各チームとも勝ちにきていました。)WinnerはシンガポールのTeam2 が開発したテレグラムを使った各アプリ・メールチャネルの統合AIツール「Telememory」となり、解決策の質や実装性、プレゼン力などMission 2以降も期待のできる内容でした。
[Mission 1 プレゼン風景①]

[Mission 1 プレゼン風景②]

次回(Vol.4 最終回)ではMission 2-3のご紹介と、後日談(参加したインターン生に与えた影響)をご紹介します。
GPCグループ (現在はDCCグループ)では日本国内外の企業様、お客様の経営に寄り添い、コーポレートアドバイザーとして、常に国内外最新の情報を皆様にお届けできる益々の支援体制構築することに精進する所存です。
