【東南アジア大学生インターン体験記】AIをビジネスに(Vol.1)
2024年も暮れに向かい来年度の計画などもされている企業も多いのではと思います。シンガポールを中心とした東南アジアへの事業成長を目論むクライアント様との会話の中で、今年は特によくご質問を受ける当社で取り組んだ東南アジアでのインターンシップ(2023年12月~2024年4月)についてどうだったかというトピックを4回に分けて皆様にシェアできればと思います。

2024年も暮れに向かい来年度の計画などもされている企業も多いのではと思います。シンガポールを中心とした東南アジアへの事業成長を目論むクライアント様との会話の中で、今年は特によくご質問を受ける当社で取り組んだ東南アジアでのインターンシップ(2023年12月~2024年4月)についてどうだったかというトピックを4回に分けて皆様にシェアできればと思います。一般配信では書けなかったことやその後どうなったかなどもしっかり綴り、皆様のインターンシップ制度へのご活用へお役に立てればと思います。
新卒採用もしていない当社がなぜ学生インターンシップを?
当社のシンガポール拠点では、主に日系企業の東南アジア進出をお手伝いする業務を行っていることから、日本の学生からの「海外との架け橋」になりたい、シンガポールの学生からは「日本語のレベルアップ」をしたいなど以前より学生からのインターンシップのニーズは結構ありましたが、学生のインターンシップについては、なかなか消極的でした。
きっかけとなったのは、2017年に当社日本拠点の役員の御子息に対し、視野を広げるという意味合いでのインターンシップが最初の取り組みでした。
当然ですが、事前に面接も行い、以下のような正式な受理証やビザ発行なども実施しました。

1ヶ月という短い期間でしたが、コーポレート・ファイナンス部門のM&A業務や、会計部門の会計業務を経験してもらい、最後は当社の経営陣を前に、全て英語で体験談や業務改善点をプレゼンするという若干ハードルの高いインターンシップとなりました。(週末には、当社のスタッフとベトナムに小旅行もしていましたね。)学生本人には日本国内では味わえない経験や最後のプレゼンもやり通したという少しの自信を持ち帰ることができたのではと思っています。
また、これがきっかけとて、当社の新入社員や管理職の人間に対して「仕事上の当たり前になっている事」を学生インターンが質問として聞いてくれるため、知識と意識という点で組織的な底上げになるという手応えは十分にありました。
当社がシンガポールでスポンサーする無料日本語クラブの学生から
既にシンガポールからは撤退したお客様で、シンガポールの高校生を毎年15名程度奨学金で日本へ2週間送り、大学や一般企業を訪問をする取り組みなど精力的に活動していた財団があり、シンガポールの学生にもっと日本を知り、日本の魅力を感じてほしいという信念のもと約8年間継続されていました。
コロナ禍に撤退を余儀なくされましたが、シンガポール拠点の現場では日本語に興味のあるシンガポール学生が頻繁に通い、この奨学金で日本に行きたい高校生やこの奨学金の卒業生で日本の大学に進学、日本の企業に就職(稀ですが)した人間が日本語という共通のトピックで交流をしていることを知り、無料の「日本語クラブ」としてこの定期的な交流を当社で2020年10月頃からスポンサーすることになりました。そのため、当社シンガポールオフィスは無料の日本語授業のある木曜~日曜はシンガポール学生のいい意味での「溜まり場」になり、この活動は現在でも続けており、卒業生も含めた累計数は160名を超えています。
スタート時は高校生・大学生が中心でしたが、登録の学生は幅広くなり今では中学生~大学生と卒業した社会人も日本語というトピックで集まっています。
日本語クラブ学生が自然な流れで当社にインターン
このようなオフィス環境で、インターンシップに積極的なシンガポールの学生から学校の休み期間(または毎年11月~、6月~)に向けたインターンはGPC (現在はDCCグループ)ではないかなどのリクエストを受けるようになり、学生との交流という意味も含めて各部門のヘッドに任せる形で、コーポレート・ファイナンス、市場調査、小売・マーケティングなどの分野で個別に対応していく流れで当社のインターンシップ制度がスタートしました。
当社インターンシップ第1号のお話
2021年1月~6月の半年間に珍しく長期でスタートしたのが、当社のインターンシップ第1号でした。(日本役員の御子息はトライアル的な意味合いで第0号としましょう。)
日本語クラブ在籍者のシンガポール人大学生(男性)で、高校はRaffles Institute -> 大学はNTU Business School(GPA4.90)というシンガポールでは鉄板のエリートコースを進んでおり、日本語もN1保有のネイティブレベル(その他、英語、中国語、初級ロシア語)の学生です。
(内緒で当社役員の秘書が自分の娘の家庭教師に雇っていたという後日談も納得です。笑。)
さて、彼はビジネスと会計をダブル専攻しており、ビジネス面に興味があるということで「小売・マーケティング」に近い業務がアサインされました。シンガポールに進出している日系クライアントの代表との会食に連れていくなど普段学生時代では体験できないWETな経験もできたのではと思います。また、彼は大学卒業前で既に9社のインターンシップを熟してきたため、インターンシップとしてはベテランの域にあったでしょう。
日系企業は就職の視野に入っていない!?
6ヶ月という長いインターンシップ期間でしたので、当社のスタッフと仲良くなり色々就職などの話もするように。彼は既にシンガポール国内のCitibankのCorporate Finance部門での就職が決まっており、検討するときに日系企業は選択にはなかったのか?と聞くと、やはりインターンシップのプロの回答で、
- 給与水準が低い、
- 活躍機会が少ない(即戦力として扱ってくれない)、
- オープンではないイメージが強い、
と日系企業に対する「海外の目線」をしっかり本音で語ってくれました。ある意味、正しくとらえているな~と改めて実感しました。
その後のインターンシップ失敗談
2021年~2023年にかけてシンガポール国内での学生インターンシップは継続的に行い、M&Aなどを行うコーポレート・ファイナンス、日系企業の海外市場進出などの市場調査業務で当社の日本人チームのもと実施しました。学生向けとしては、ある意味当社のような日系企業らしくない組織で日本語の業務にふれるという経験は一定の成果はあったと思いたいですが、やはりこれらの取り組みは失敗と言わざるをえないでしょう。以下は筆者自身の反省点として次のインターンシップに活用できればと心の中にしまっておくことに。
失敗原因① 先輩・後輩カルチャー
フルタイムスタッフの知識・意識の底上げを目的とすると邪魔になるのが、既存スタッフの人間力の低さ(これは筆者も含めてですね)。姿勢としての「大人・即戦力」扱いができないと、人は成長しないということ。
失敗原因② インターンシップを低価格労働力と見る傾向
インターンシップ生を活用して、いま手元にある「雑用係」として使ってしまうと必ず失敗します。インターンシップはまず感受性の強い学生(社会人になると忘れてしまいがちですね。)が人生に影響を受けながら「貢献」を実感できる場にするべき。
失敗原因③ ゲーム性
学生時代のインターンシップ中に、やはり一番印象として残してほしいのが、「仕事は勉強より楽しい」と思ってもらうこと。インターンシップ中のタスクに、よい意味での「ゲーム性」を感じられるものでないと「楽しさ」は伝わらないかなと反省しました。デスクで暇そうにしているインターン生を見て、ここは強く感じたところです。
これらの反省を活かし、2023年4月から企画し始めた「AI Project インターンシップ」を、次回Vol2でご紹介します。(前置きが長過ぎ!と思われた方、申し訳ございません。)
GPCグループ (現在はDCCグループ)では日本国内外の企業様、お客様の経営に寄り添い、コーポレートアドバイザーとして、常に国内外最新の情報を皆様にお届けできる益々の支援体制構築することに精進する所存です。
